恐怖は心を殺すもの。恐怖はすべてに忘却をもたらす小さな死。 ぼくは自分の恐怖を見つめよう。それがぼくの上を、ぼくの中を通りすぎていくがままにまかせよう。そしてそれが通りすぎてしまったとき、 ぼくはふりかえって恐怖の通っていった道を見てみよう。恐怖が去ってしまったところ、そこには何もない。僕が残っているだけなのだ。
デューン 砂の惑星 [3] フランク・ハーバート 矢野 徹 [訳] top